セーラー服を脱がないで

ソシャゲと商業BLが好きな風俗嬢の話

商業BLレビュー part.1

 

商業BLを読み始めてもうすぐ半年になります。

素敵なホモを求めていろんな本を手に取ってきたら本が棚から溢れかえってきたので、記録がてら今まで読んだ商業BLのまとめとレビューを書いてみました。

 

・レビュー内容は「簡単なキーワード」と「大まかなジャンル」、「あらすじ(一部公式のあらすじを引用しています)」、「評価(☆5つ)」、「(独断と偏見に満ちた語彙力のない)感想」です。
・あくまで個人の主観です。
・好みも地雷も人それぞれ。みんな違ってみんないい
・漫画や絵に関する専門知識は一切ありません
・敬称略

 

*好きなもの
属性
└イケメン、黒髪、年下攻め、拗らせ、学生
絵の感じ
└線にメリハリがある

 

*苦手なもの
属性
└女体化(とネタ以外の女装)、はわわ系、受け攻め両方ガチゲイ、オメガバース
絵の感じ、ショタ
└耽美系

 

 

■年下彼氏の恋愛管理癖 / 桜日梯子 竹書房
★★★★☆(イケメン/後輩×先輩/ソフトSM)

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・あらすじ
研究に没頭すると食事すら摂らなくなる、どこか儚げな研究生の理(サトシ)。
同じ研究室に入り浸っている後輩の泉(イズミ)は、自他ともに認める"飼い主"としてそんな理の世話を焼く日々を過ごしていた。
ただ世話を焼いてるだけだったはずが、ある日、理が男に襲われた事実を知り、泉の中で理に対しての気持ちが大きく変化することに―。
この感情は独占欲、所有欲、それとも…?
 
・感想
抱かれたい男〜と同じ作者さんの作品。こちらが前作です。
メインは見た目がチャラい大学生・平坂泉と儚げ研究生・小野塚理の物語。
泉は見た目はチャラいが真面目な大学生4年生、ちょっと抜けててへにゃへにゃしてる理の飼い主(世話焼き係)。
濡れ場は多いです。シチュエーションが豊富なので毎回新鮮。普段甲斐甲斐しく理のお世話をしているのにどうしようもなく理に欲情する泉の姿にめっちゃ興奮します。
サブ作品が他に2件収録されていて、その登場人物たちもクロスオーバーしてくるのが面白いです。
私が爆推ししているのが「君に捧ぐサディスティック」です。
マネージャー・倉本祐司と大学生兼俳優・三住響也の物語。
ドSで売ってるけど本当は(ド)Mな響也は自分とは真反対のSっ気全開の仕事続きでストレスフル。そんな中、マネージャーの倉本が「響也くん専門のSになってあげるよ」と言い出します。
倉本は私の大好物黒髪眼鏡です。ありがとうございます。
仕事中はほわ〜っとしてるけどSスイッチが入った瞬間表情がガラリと変わるのがたまらなくイイ。普段からドS全開より萌える。そして倉本、なんと喫煙者です。喫煙者フェチの私大歓喜。ありがとうございます。
君に捧ぐ~は2巻で小スカ表現があるので苦手な方はお気をつけて。
桜日梯子先生…どうかこちらも続刊を…!

 

 

■チョコストロベリーバニラ / 彩景でりこ 竹書房
「好きな人は一人って誰が決めたの」
★★★☆☆(幼なじみ/3P)

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・あらすじ
 幼なじみのタケ()と“物”でも“人間”でも“好きなモノ”はなんでも共有してきた拾(ひろい)。その拾の好意にずっと応えてきたタケ。拾に恋い焦がれるあまりに、そんな二人を受け入れたミネ。絶妙なバランスで成り立っていた同級生三人の関係が、それぞれの想いの微妙な変化により、少しずつ崩れ始めていく―!?
 
・感想
3Pです。
もう一度いいます。3Pです。
3Pって「淫乱同士がノリでヤっちゃう感じ」だと思っていたのですが、これは違いました。
「3Pって楽しそうじゃね?」っていう3Pではなく「俺のものはタケちゃんと共有するのが当たり前」から3Pに発展させる拾の感覚に純粋な狂気を感じます。拾はミネだけではなく過去の恋人(女の子)も共有しようとし何度かふられています。拾の感覚もおかしいし、何の疑問もなく受け入れているタケ、そしてぶっ飛んだ拾の提案を飲んでしまうミネ。狂った3つの歯車が、どういうわけか噛み合ってしまっている。
ミネの「一度優しくしてもらってからずっと好きだった」っていうところで、ああ~、ミネはこちら側の人間だ~!って親近感を覚えました。人に好かれた経験が少ない人って人のちょっとした優しさをいつまでも覚えているもんです。相手は「そんなことしたっけ?」ってなることが多い。
一筋縄ではいかなすぎて何度も読み返し、やっと6割くらい理解できました。哲学です。
1冊完結にしてはまとまりがあってよかったです。(普段連載ばかり読んでるので)
続編にあたるものが出ていますがそちらはまだ目を通していないので、後々購入してみようと思っています
濡れ場は多いです。リバ表現はありません。ストーリーは新鮮ですが絵が若干苦手なタッチなので星3つにしました。定期的に見返したくなる作品です。
 
(これ、表紙が拾とミネじゃなくてタケとミネなんです。裏表紙には拾がいます。この拾の表情もぜひ見てほしいです)

 

 

 

■囀る鳥は羽ばたかない / ヨネダコウ 大洋図書

「こんなに綺麗な男(ヒト)がいる世界なら、ヤクザもそう悪くないかと思いました」

★★★★☆(ヤクザ/ドM)

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・あらすじ

 ドMで変態、淫乱の矢代は真誠会若頭であり、真誠興業の社長。本音を決して見せない矢代の元に、百目鬼力が付き人兼用心棒としてやってくる。部下には手を出さないと決めていた矢代だが、どうしてか百目鬼には惹かれるものがあった。矢代に誘われる百目鬼だが、ある理由によりその誘いに応えることができない。自己矛盾を抱えて生きる矢代と、愚直なまでに矢代に従う百目鬼。傷を抱えて生きるふたりの物語が始まる―。 

・感想

 「あの福山雅治さんも絶賛!」☜もうこれだけで読みたくなりませんか?私だけですかね?
 ヨネダコウ先生の作品はとてもお気に入りだったのですがこちらの作品は手に取るまでに時間がかかりました。だって「ドM」「淫乱」「ヤクザ」…。最初に見たときはドン引きしました(ごめんなさい)。ある日時間潰しに入ったネカフェに1巻が置いてあり「タダだし読んでおくか!」と思いページを捲りました。
 結果、読んでよかったです。ネカフェを出た後、本屋に行き既刊を全部買いました。我ながら仕事が早い。
 矢代はまじで性癖がおかしいので、セックスをするにあたっては限りなくホモ、ドMでありドS。めんどくせー!なんだこの男!
確かに言動だけ見れば矢代がドMなんて到底思えません。ビジュアルと職業、部下への物言いからしたら完全にドSです。そのギャップも人を惹きつけるナニかなのかなあと。
ひょんなことからそんな矢代に付き従うことになった百目鬼も矢代の魅力に吸い込まれていきます。百目鬼自身が感情をあまり表に出さないタイプなので、「惹かれている」といっても不自然な感じがしないのがよかった。たまにノンケが急に男に好き好きアピールし出すと「嘘つけ~!」って思ってしまうひねくれものです。
 現在4巻まで出ています。後半になるにつれて真誠会を取り巻く環境が大きく変わっていくのでドラマを見ているような感覚です。ヤクザモノだけあってなかなかストーリーが難しいのでとにかくセックスシーンが見れればええんじゃ!って方には向かないかも。
面白いのですが、登場人物が多くて関係性や立場を覚えにくいのと、たまに「この人は誰だ…?」って思うことがあります。描き分けの特徴がいまいちはっきりしないというか…個人的にそこがマイナスです。私の記憶力と判断力の問題と言われればそれまで!笑
 テーマがテーマなだけに私のように敬遠している人がいるかもしれません。そういう人にこそ手に取ってほしい作品です。濡れ場というか、矢代がブチ込まれているシーンはこれでもかというほど出てきます(笑)

 

 

 次回へ続く(かもしれない)