セーラー服を脱がないで

ソシャゲと商業BLが好きな風俗嬢の話

商業BLレビュー part.2

 
 

「足の指を舐める描写」にめちゃくちゃ興奮する私です。
でも実際、好きになった人の足の指を喜んで舐めるか?って言われたら無理だし舐められるのも嫌です。まあ職業が職業なので…

私の性癖の話は置いておきます。


先日投稿した商業BLレビュー第2段です。念のため再度注意書きを。

・レビュー内容は「簡単なキーワード」と「大まかなジャンル」、「あらすじ(一部公式のあらすじを引用しています)」、「評価(☆5つ)」、「(独断と偏見に満ちた語彙力のない)感想」です。
・あくまで個人の主観です。
・好みも地雷も人それぞれ。みんな違ってみんないい
・漫画や絵に関する専門知識は一切ありません
・敬称略

*好きなもの
属性

└イケメン、黒髪、年下攻め、拗らせ、学生

絵の感じ
└線にメリハリがある

*苦手なもの
属性
└女体化(とネタ以外の女装)、はわわ系、受け攻め両方ガチゲイ、オメガバース、ショタ、人外
絵の感じ
└耽美系
 

■テンカウント / 宝井理人 新書館
「城谷さんを一番めちゃくちゃに出来るのは俺です」
★★★★☆(イケメン/年下×年上)
 

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・あらすじ
 潔癖症の社長秘書・城谷は偶然出会ったカウンセラーの黒瀬から、潔癖症を克服するための個人的なカウンセリングを受けることになる。
10項目を1つずつクリアするという療法を進めるうち、次第に黒瀬に惹かれていく城谷だが…?
 
・感想
 変な癖がなく、比較的どなたでも読みやすい本だと思います。絵がとても綺麗で崩れません。上に載せているのは1巻の表紙ですが3巻の表紙がものすごくえっちなので検索してみてください(?)
 主人公(受)の城谷は潔癖症(厳密に言うと少し異なる病気なのですが簡潔に書くためこう表記します)で、特に治療もせず「このままでいい」と思って生活してきました。巻を追うごとに潔癖症になった理由が明らかになっていくのですが、まあ泣ける。小さい頃の記憶や体験って大人になってからも強く影響が出るんだなと改めて思いました。黒瀬がカウンセラーになった理由も「小さい頃の体験」がベースになっています。
 1巻はエロいシーンはありません。速攻性のエロを求める方にはあまりおすすめできません。(2巻の後半からようやく出てきます)
焦らされまくりながら話を読み進め、2人の人物像、2人の関係性が少しずつ変わってきたときに投下される濡れ場は感動すら覚えます。城谷は他人と素手で握手をするのも嫌なのでセックスなんて当たり前に無理(だと自分では思っている)。そんな城谷が黒瀬にいいようにされている時、たまらなくそそる表情をします。リアルによだれが出ます。汚いって言わないでください!
 これといったマイナスポイントはないのですが、潔癖症、あるいは潔癖症気味の方が見たらどう思うだろうかというのは気になるところです。「こんなことが出来るわけないだろ~!」という総ツッコミを食らうかもしれないしそうじゃないかもしれない。私は潔癖症ではないので一つの設定として楽しんで読めましたが、そういった病気に対する知識がおありの方は「これは創作!ファンタジー!」と言い聞かせてご覧になった方がいいかもしれません。
 続巻が楽しみです。
 
 

■ハングアウトクライシス / おわる 竹書房
「俺が大事に可愛がってやってたのに!」
★★☆☆☆(イケメン/同級生)

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・あらすじ
 法学部に通う御曹司・椿屋晟生と教育学部一のモテ男・桜井幹は食えないオンナはいないとされる合コン負けなしのイケ男。ハズレだった合コン帰り、「アレならお前の方が勃つ!!」と言われ、酔った勢いもありおかしなテンションでラブホテルに行くことに…!
ノリで入ったはずなのに仕方なく手で抜いてやるうちに自分も勃ってしまう幹。好奇心と興味もあり、次第にエスカレートする行為。快楽の前には理性なんてあっというまに砕け散り気づけば事後…!?
 合コンレジェンドの最強コンビに危機到来!
 
・感想
 分かっていた。裏表紙のあらすじを読んだ時点で分かっていた。これは私が苦手な「ノンケ×ノンケ」だー!!!!!!!うわー!!!!!!
 上には書きませんでしたが私は「ノンケ×ノンケ」が苦手です。ゲイ(orバイ)がノンケに対してダメだと知りつつ恋い焦がれてしまうのが好きだから。これもワンパターンっちゃワンパターンですが…。あとゲイ×ゲイが苦手なのは、↑のような感情こそBLの醍醐味だと思っているからです。
 苦手な設定ではあるけど絵は好きだし(おわる先生の本はこの前にも1冊読んでいました)表紙の2人イケメンだし、そんなに高い買い物でもないしってことで買ってみました。
 濡れ場はすぐ出てきます。早い。飢えた腐女子の心にスグ効きます。効いたよね、パブロン
幹が受けな割にメスっぽくないのがよかったです。途中で晟生を「ざまーみろ!」ってかっこいい顔して煽ったり、まさに現代っ子。
途中でゲイ風俗店に勤務する深也が登場するのですが、これもまたかっこいい。イケメンパラダイス。この人がまた2人の間に知らず知らずのうちに亀裂を入れてしまいます。彼が意図したわけじゃないだけになんとも可哀想…当て馬…
 とにかく「イケメン同士がエロいことしてるのを眺めたい!!!」という方におすすめです。ストーリーは予想がつくというか良くも悪くもありきたりなので、商業を読み慣れている方は物足りなく感じるかも。ノンケ×ノンケやんけ!と大暴れした割にするっと読めました。でもやっぱりノンケとゲイorバイの話が好きです…(笑)
 
というか椿屋晟生(つばきや じょうせい)って読めねー!!!!!
 
 

■どうしようもない / 松田うさち子 竹書房
「理由が欲しいならいいよ 作ろう」
★★★☆☆(兄弟/弟×兄)

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・あらすじ
 兄・タカヒロの匂いがないと眠れない弟・コウキ。コウキの就職を機に二人は別々に暮らし始めるが、不眠症のコウキは兄のいる部屋に戻ってきてしまう。タカヒロもまた、弟なしでは生きられない或る理由に気づいてしまい…
 
・感想
 あらすじを読んでお分かりかと思いますがガチ兄弟モノです。表紙から既に危ない雰囲気ムンムンだし。義兄とか義弟とかはよくあるよね!でもこちらの作品は受け攻めの2人に同じ血が流れています。禁忌の塊です。読んでいると背徳感に震えます。
 BLって所謂「恋愛感情」あってこそだと思っていました。が、これは恋愛とは少し違うなと思います。若干ネタバレになる気がするので気になる方はカッコ内を反転でお読みください。【恋愛というよりは依存です。「お前が好きだ」ではなく「お前なしじゃ生きていけない」から肉体関係に発展するので、そこに恋愛としての好きがあるか?といったら微妙な気がします。血が繋がった兄弟に対する”好き”をそれはそれはめちゃくちゃに拗らせたらこうなるのかなあという感じ。痛々しい表現はありませんが2人とも確実に病んでます。
 タイトル通り、本当にどうしようもないです。この2人はきっと一生救われないし一生”普通の”幸せを手にすることは出来ない。でも、”どうしようもなく幸せ”なんですよこの2人。不毛です。でもこのドロドロ加減、報われなさ加減はこの2人が兄弟じゃなかったら描けない。兄弟ならではのストーリーでした。
兄弟モノはこちらが初めてでしたがなかなか面白かったです。完結作品ですがもう少しこの2人の今後を見たい!という期待を込めて星3で。限りなく星4に近いです。
兄・タカヒロのクソヒモ男っぽい見た目がたまらなく好きです(実際はちゃんと仕事しています)。

この後2冊別の兄弟モノを買いました(ちょろい)
そちらも後日紹介できればなあと思っています。
 
 
 
 
続くかもしれない